ドッグトレーニング

本当に子どもと同じですか?

日頃ドッグトレーナーとして実際に飼い主様から相談を受ける中で
「自由にさせてあげたい」、「なんだか可哀想・・・」
という理由でこちらからの提案を躊躇してしまう方が多いです。
今日は“なぜそうしなければならないのか。”というところをお伝えしたいと思います。

~問題行動って誰にとって問題なの?~
まず考えていきたいのは“問題行動”という言葉についてです。
いったい誰にとって“問題”なのでしょうか。少し考えてみましょう。
そう、問題行動とは“飼い主にとって”犬が取ると困る行動なのです。
一般に問題行動とされる吠え、咬み、飛び付きなどといった行動は犬の自己主張であり
コミュニケーションの手段です。ただ、やはり人間社会で同居していく以上は我慢することを覚えてもらわなければいけません。

~犬のしつけは子育てと同じ~
「犬は家族の一員」、「我が子のように可愛がっています」
そう考えている方が多いと思います。そしてその考え自体は間違いではありません。
近年、犬の室内飼育が主流となり犬も家族の一員という考えが一般的になってきましたし、我が家の犬も大切な家族の一員です。

そこでひとつ考えて頂きたいのですが、“本当に子どものように接していますか?”
冒頭でも述べましたが、私はドッグトレーナーとして日頃からたくさんの飼い主様と
お話をする機会がありますが、多くの方が過保護になっている傾向があります。
犬を人間の子どもだと思って考えてみましょう。

“公共の場で大騒ぎしている子どもを叱ることは可哀想ですか?”
“道路で手を繋いで歩いているとき、いつも子どもが行きたい方向に付いていきますか?”
いかがでしょうか。恐らく多くの方はいいえと答えると思います。
外出時や来客時に子どもが騒いでいれば「他人の迷惑になるから静かにしなさい。」と、
子どもがあちこち引っ張ろうとすれば「車が来るから白い線の内側を歩きなさい。」と、
教えるのではないでしょうか。

ではなぜ、犬に対してはこれができないのでしょうか。
多くの飼い主は犬を過度に擬人化して、甘やかしてしまっています。
“犬を飼うと決めた以上は最低限のマナーを身に付けさせる。”
これが飼い主の役割ではないでしょうか。“愛情の中にも厳しさを。”
恐らく人間の親になるということも同じことだと思います。

ぜひ、人の子どもを育てるように犬と向き合ってみてください。

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