突然ですが5W1Hという言葉を聞いたことがありますか?
“When(いつ)”“Where(どこで)”“Who(誰が)”“What(何を)”“Why(なぜ)”そして“How(どのように)”
これらの頭文字を表すのが5W1Hです。
学校の英語の授業でも習う単語ですし、これらを踏まえて説明することで相手に伝わりやすくなるというコミュニケーションスキルとしても有名です。
さて、この5W1H。実は犬のしつけにおいても大切な考え方だという事をご存知でしょうか。
以前のブログの中でもお伝えしましたが、犬の問題行動を止める方法に絶対確実な方法はありません。(「吠えはこうすれば治る」とか「咬む犬にはこうしろ」とか)
大切なことはその犬がその行動を取る原因を考え、その犬に合った対処法を見つけることです。
<参考記事>インターネットの情報を鵜吞みにしてはいけない
しかし、一般の飼い主にとって愛犬がなぜ問題行動を取るのかを理解することは難しいと思います。(だから悩んでいるんですものね。)
そこで5W1Hの質問に答えてみるとあなたの犬がなぜその行動を取っているのかを理解しやすくなるかもしれません。
試しに吠える犬を例に考えてみましょう。
➀“When(いつ)”
Q:あなたの犬はいつ吠えますか?
A:インターホンの音に対して吠えます。
➁“Where(どこで)”
Q:(➀の時)犬はどこで吠えていますか。
A:リビングにゲートがあるので玄関までは来れませんが玄関の方へ吠えています。
➂“Who(誰に)”
(本来は“誰が”ですがここでは“誰に”を考えてみましょう。)
Q:誰に対して吠えますか。
A:入ってきたのが家族だと分かるとすぐに吠え止みます。配達員など知らない人だとしばらく吠え続けます。
➃“What(何を)”
Q:あなたの犬は何をしていますか。
A:(この答えはもちろん「吠えています。」になりますが、それ以外にも走り回ったり、スリッパなどを噛んだりしていないかと様子を観察してみて下さい。)
➄“Why(なぜ)”
Q:あなたの犬はなぜ吠えるのですか。
A:・・・
(ここが今回の本題に当たる部分ですね。なぜその行動を取るのかを理解するためにここまで質問を続けてきましたが、こればかりは推測してあげるしかありません。残念ながら犬は人間の言葉を話せませんから。しかし、今までの質問から何となくこの犬が何をしたいのか分かってきたのではないでしょうか。私には私のイメージするこの犬がこう言っているように思います。「誰か来たぞ。ボクの家から出ていけ!」もちろんその犬の性格にもよりますが。)
➅“How(どのように)”
そして最後の質問が“How(どのように)”ですね。
ここまでであなたはなぜあなたの犬が問題行動を取るのかということを理解することが出来ました。あとは“どのように”対処するか、ということだけです。
叱るのかもしれませんし、褒めるのかもしれません。ネットで調べればたくさんの情報が出てくることでしょう。
けれど愛犬のことを理解したあなたならあなたの愛犬にとって何が必要かが分かるはずです。
そのなかで“どのように”接していくかは飼い主であるあなたが決めて下さい。答えは一つではありません。
さて、今回は吠える犬ということで例に挙げましたが、引っ張り・飛び付き・咬みなどその他の問題行動と言われるようなケースの多くにも置き換えて考えることが出来ると思います。
この記事が犬のしつけに悩んでいる飼い主様のお役に少しでも立てていたら嬉しいです。
また、実は専門家に相談してしまうのが自分でたくさん調べるよりも早かったりします。
相談だけ乗ってもらってその専門家の提案があなたの犬に合わなければ止めればいいと思います。選択肢の一つに入れてみて下さい。
最後まで読んでくださったことに感謝します。
それでは、また!