散歩中の引っ張りで困っている飼い主は多いです。
そういう人がやってしまいがちな間違いの一つに“リードを張ってしまう”ということが挙げられます。
よく街中で首が締まりながらぐいぐい犬が引っ張っている様子を見かけますよね。
(奥さん、見られていますよ!)
一見「短くリードを持てば犬は前へ出られない」と思ってしまいがちですが、しかしこの時“犬は飼い主が引っ張る力と同じ力で引っ張り返している”訳で、これを続ければ引っ張る事を教える事になってしまいます。
大切な事は“犬にリードを張ることを教えない”事です。
まずはしっかりとリードを弛ませる事を意識しましょう。リードがアルファベットのJの字になるようしっかりと弛みを作って下さい。
この状態で犬が前へ出るとリードの弛みがなくなって張りが出来ます。そこでリードが完全に張る瞬間にストップ!止まって下さい。
これを繰り返すと犬は次のように学習します。
「リードが張ると前へ進めない」
前へ進みたくてどんどん引っ張っていた犬はリードを引っ張ると前へ歩けない事を学びます。
次第に犬の方からリードに張りが出来ないよう気を付けるようになるでしょう。
つまり飼い主の横から離れないようになります。
この理屈を知ればもうリードを張って散歩をしようとは思わないはず。
また、先程のルールに加えてリードが張る瞬間に合わせて“クイッ”とチェック(リードの合図)を使うとリードを張ってはいけないというルールを犬が理解しやすくなります。
「小型犬だから問題ない」と思っていても散歩から犬が主導権を持っている生活を続けていると、もし吠えや咬みの問題が起きたときに飼い主では止められません。
日頃のお散歩から人が主導権を取っておくよう意識しておきましょう!